湯ノ又から三ツ又越えを経てヤマセミ温泉へ

高野山熊野古道』の調査で、

『奥辺路』の「三ツ又越え」の古道を

歩いてきました。

『奥辺路』は、

高野山から龍神温泉経由で、

果無山脈、又は中辺路の

熊野古道に繋がる道で、

龍神村の「龍の里づくり委員会」の

方々によって、「幻の熊野古道」と

称して、道普請等が行われています。


ということで、早速歩いてきました。


三ツ又越えは、龍神温泉から

三ツ又の集落を経て、

ヤマセミ温泉へと越える古道です。

殿さんが休憩したことから

「殿やすば」という地名も

残っています。


まずは、龍橋近くに車を止め、

龍神橋の東詰から古道に取り付きます。

古道入口には、

立派な道標が立てられており、

迷うことはなさそうです。

いっきに登って「しだおやすば」へ。

古い街道筋において、

「○○やすば」という地名は、

よく見かけます。

「休むのには最適な場所」

「休場」ということのようです。

「しだおやすば」を経て

「松の木やすば」へ。

松の大木があり、

かつて殿さんが休憩したという

ことから「殿やすば」とも

言われているようです。

林道に下って、まずは星神社へ。

次に目指すは、セト谷峠ですが、

峠への入口の道標が見つかりません。

辺りをキョロキョロ眺めていると、

道標の杭らしきものが…、

どうやら、設置途中のようです。

ということで、

『奥辺路』のテープをたよりに

セト谷峠を目指します。

が…、

登り着いたところは、

セト谷峠ではなく、

セト谷峠からやや北よりの峠でした。

僅かな踏み跡とはいえ、

『奥辺路』のテープを

たどって来たつもりでしたが…。

まぁ~、

大きくルートを外れていないことを確信し、

瀬戸谷を下って、ヤマセミ温泉へ。

ここでひと休み。

しかし、当然ながら、

ここからの引き返しが何と言っても辛い。


帰り道、三ツ又の住民から、

いろいろと話しを

聞かせていただきました。

「今年の冬は、40センチほど

雪が積もった」

「車道のなかった昔、

湯ノ又の小学校へ峠を越えて通った」

等々。

子供の足では、大変だっただろうな~~。

「殿やすば」で、

先ほど頂いたお菓子を頂き、

帰路に着きました。

 

【歩いたGPS軌跡】

 

【三ツ又越えのコース】

竜神橋東詰の古道入口】

立派な道標が導いてくれます

【古道に入って後方の集落望む】

【奥辺路の道標】

【しだおやすば】

【殿やすば】

【堂の谷の林道入口】

【セト谷峠からやや北よりの峠】

道標の杭らしきものが立っていました

【ギヨモン谷付近】

【瀬戸谷の古道】

このあと厳しい下り

【ヤマセミ温泉】

4月からの開業とのこと

【丹生神社】

帰りに立ち寄る

【おいしく頂きました】

三ツ又で出合った住民の方からいただきました