今年最終の西熊野街道道普請、小森から山崎へ。

今年最終の"西熊野街道の道普請(にしくま)"のため、

時折、雪のちらつく中、まずは十津川村へ。

part6


ここ最近の道普請は、

山崎集落から中原谷に向けてが中心で、

特に前回は中原谷の山抜けを修復したため、

山崎から小森集落間の西熊野街道

おおよそ繋がりました。

そこで今回は、これまでの道普請の成果と、

その後の状況確認のため、

小森集落から山崎間を通しで歩いてみよう

ということになりました。

 

久しぶりの小森です。

ここから歩くのは、何年ぶりだろうか…と

考えていると…、

青空が広がってきました。

しかし、この時点の気温は3度、

結構冷えています。

今回ユーチューバーの方にも

参加して頂いています。

 

冬枯れの季節ということで、周囲が明るく、

何とはなしに、心地よい歩き出しです。

道には白いものも、ちらほら。

その上、これまでの道普請の成果だろうか。

足元が安定しているようにも…。

まぁー、これは気のせいかも知れませんが…。

そうこうしているうちに、

本日の最大の難所、

中原谷のかつての橋跡に到着。

水量は、やや少なめだろうか。

この分では、さほど無理なく渡渉できそうです…。

しかし水量が多いときのことを考えると、

何らかの対応が必要でしょうね。

ということで、昼食後、さっそく道普請開始。

しかし今日のところは、

石を並べたり、

倒木を整理したり、

渡渉に支障のない程度の

飛び越え石が完成しました。

次回の来たときには、流されているかな…。

冷たい雨が…ポツリポツリ、

少しの期待もしながら…、この場を後にしました。

 

8人全員、晴れやかな気分で、

小森から山崎間を歩き通しました。

 

小森から山崎間の西熊野街道は、

急峻な地形にも関わらず、

大きなアップダウンもなく、

最短ルートで結んでいます。

その上、この地形にこのルートでしか

通すことが難しいだろうと思える

ピンポイントでルートが作られています。

そして、それを可能にしていたのが、

各集落でかつて行われていた道普請であり、

見事なまでの石組み技術に他ならないと思うと、

今更ながら驚かされてしまいます。

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GPS軌跡】

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【西熊野街道の屋敷跡】

古道にはちらほら雪が…

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【道普請後】

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【中原谷のかつての橋跡付近】

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【石を並べての渡渉点を作る】

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【きれいに残されている石組み】

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【古道沿いに懸かるハネオキの滝】

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【中原谷に架かる中原橋】

通行できません

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【池穴の茶屋跡から十津川を望む】

右上の山は高時山

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【トゴ谷の砂防ダム

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