通称「矢ノ川峠明治道」で
呼ばれるルートで高峰山に登ってきました。
データ整理に手間取り、
投稿が遅くなって(前後)しまいました。
「矢ノ川峠明治道」は、
江戸時代、デンガラ越えと呼ばれていた
矢ノ川峠越えを、
明治に入って、新たに開削したルートで、
昭和初期には
昭和道(現在の林道)が開通したことで、
その役目を終えています。
しかし「明治道」が開削されたのちも、
ルートが急坂という理由で、
尾鷲側の大橋から小坪間に
ロープウェイが運行していた
時期もあったようです。
その後、現在の国道42号線、
さらには熊野尾鷲道路へと
受け継がれています。
という訳で、
今回、その明治道と尾鷲トレイル道の
状況確認という名目で
高峰山に登ってきました。
遠くへの遠征なので、
少し欲張ってみました。
国道42号線から明治道入口
のある林道脇に車を駐車。
すぐのところ、いよいよ明治道へ。
ところどころ、大岩が道を塞いでいたり、
崩壊跡等があったものの、
道幅としては約2~4メートルほどだろうか。
しかし1世紀前まで乗合自動車が通じていたとは、
思えないほどの荒れ具合でしょうか。
しかし、しっかりとした石積みがあり、
踏み跡もありました。
つづら折れの道が幾度となく続いたのち、
やがてロープウェイの小坪駅舎跡に到着。
昭和道の林道に出たのち、
尾鷲トレイル迂回道の林道経由で、
矢の川峠へ。
矢の川峠からは尾鷲トレイル道を高峰山へ。
帰りは、矢の川峠から尾鷲トレイル道を
北山、弓山と縦走したのち、
中山のピークを省略し、
二つ木屋分岐を経て、
スタート点まで戻ってきました。
尾鷲トレイル道は、
至るところにテープ等がつけられ、
迷うところは無さそうですが、
厚く積もった落ち葉が良く滑りました。
途中、何度となく、滑り掛けたり…、
しかし危険なところないので
心配は要らないでしょう。
なんと、一日の歩行距離、
久しぶりに約30キロメートル足らず…。
季候も幸いし、春の一日を満喫しました。
【コースタイム】
駐車位置(8:35)~(8:40)明治道入口~(9:50)小坪駅舎跡~(11:00)矢の川峠~(12:05)古川山~(12:35)高峰山(12:55)~(13:20)古川山~(14:10)矢の川峠~(14:20)北山~(14:45)弓山~(15:45)小坪~(16:00)二つ木屋分岐~(16:35)明治道入口~(16:40)駐車位置
【GPS軌跡】
【矢の川峠明治道入口】
【尾鷲湾の眺望が開ける】
【矢の川峠】
【無線中継塔】
【高峰山山頂】
【尾鷲トレイル道から三田谷の頭方面を望む】
【林道途中で見かけたニホンカモシカ】