尾合戸の滝の謎、清納滝へ

f:id:hikojima:20190904141304j:plain

9月に入っても、まだまだ暑い日が続いていますが…、

皆さんは、どう過ごしていますか??


今日は旧国道168号線沿いの「尾合戸の滝」を

皮切りに芦廼瀬川の滝めぐりに行ってきました。


十津川村小原から折立に通じる立派なトンネルが

開通しているため、

国道168号線沿いに懸かる尾合戸の滝に

立ち寄るのは久しぶりです。

尾合戸の滝は、50メートルほどの岩壁から

直接十津川に注ぐ滝で、

雨が降ったあとの滝は、まさに豪快…。


しかし、

これほどの規模の滝であるにも関わらず、

明治期に編集された地誌『奈良県名勝志』

『十津川郷村誌』のいずれにも、

尾合戸の滝についての記載がありません。

 

ちみなに『奈良県名勝志』(明治24年発行)には、

小原村唯一の滝として、

「柿瀑 大字小原ニ在リ高十七丈濶…」

と記されています。

また『十津川郷村誌』には、

「柿ノ瀑」と「小森谷瀑」の二滝の掲載があり、

「柿ノ瀑」については

「乃チ本村ノ南ニアリ、其ノ高サ十七丈、幅一丈、

源黄漿山ノ東面ヨリ落ツル小清水谷ノ流レニシテ 

終ニ川ニ入ル」

と詳細な記述があります。

黄漿山は、現在の小原峰のことで、

小清水と尾合戸は、それぞれ小原峰東面の

地積図に"字"名が記載されています。


『十津川郷村誌』に記載されている

柿ノ瀑の高さは、現在の高さに置き換えると、

約50メートル余りにもなります。

もちろん現在の地形図等には

柿ノ瀑という滝名が見あたりません。

しかしながら柿ノ瀑に関しての説明文と

現在の地形図・ネット等に登場する尾合戸の滝が、

不思議なほどに一致します。

"尾合戸の滝"イコール"柿ノ瀑"??

ということだろうか?。

滝集落の方に、滝名について等、

訪ねて見ましたが、分からないようでした…。

柿ノ瀑は、歴史の流れとともに消えて

しまったのだろうか?。

ご存じの方がおりましたら、

メッセージ等いただけると嬉しいです。


さて、『日本滝名鑑4000』には、

"尾合戸の滝"近くの滝として、

上の雨滝、下の雨滝が紹介されています。

上の雨滝ついては、

「168号、滝集落の北0.5kmの道路対岸、

十津川右岸にかかる」とし、

下の雨滝については、

「168号、滝集落南方約1.9km道路対岸、

十津川右岸にかかる」とあります。

 

清納滝で、マイナスイオンたっぷりのひととき、

こんな一日も良いものですね。

 

f:id:hikojima:20190904141031j:plain

【尾合戸の滝】

f:id:hikojima:20190904141131j:plain

f:id:hikojima:20190904141115j:plain

【尾合戸の滝と旧国道】

f:id:hikojima:20190904141133j:plain

【下の雨滝】

f:id:hikojima:20190904141138j:plain

【上の雨滝】

f:id:hikojima:20190904141149j:plain

【不動滝(高滝)】

f:id:hikojima:20190904141201j:plain

【大泰滝】

f:id:hikojima:20190904141235j:plain【ハリオ谷の滝(仮称)】

f:id:hikojima:20190904141951j:plain【赤井谷の滝(仮称)】

f:id:hikojima:20190904141226j:plain

f:id:hikojima:20190904141232j:plain

【清納滝】

f:id:hikojima:20190904141206j:plain

f:id:hikojima:20190904141208j:plain

f:id:hikojima:20190904141218j:plain

f:id:hikojima:20190904141221j:plain

f:id:hikojima:20190904141251j:plain