不動坂から弁天岳へ。紅葉の壇上伽藍

四季折々の高野山を訪れるのが、

年課のようになっており、

今日は、久しぶりに不動坂を歩いてきました。

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今日歩いたコースは、女人堂から旧不動坂

(大正4年に県道として改修される前の道)を

極楽橋まで下ったのち、

不動坂(現在の県道)を女人堂まで登り返し、

弁天岳へ。


…と、その前に、

朝早くから高野山内に登ってきたため

(笑、車です)、

まずは蛇腹道・壇上伽藍周辺の写真撮影を

済ませたのち、不動坂女人堂へ。

朝の駐車場(金剛峯寺前)は、

ガラガラの状態(7時40分頃)でしたが、

帰りには(13時頃)、満杯…、

その上、車の渋滞と民家の火事に遭遇。

といっても、さほど影響することなく、

紅葉は見ごろ、爽やかな秋を楽しみました。

 

さて、『紀伊国名所図絵』には、

不動坂の挿絵が描かれており、

各名所が記されています。


○萬丈転

「此処より谷間を窺ふに、

其深さいくばくといふ

事しらず…。

…山内にて無頼り族を執へ、

其足手をしもとに結付けて、

追放する所なりとぞ。…」


○岩不動

「路傍の岩に不動の種子あり。

大師の御爪彫なりといふ」


○稚児滝

「むかし稚児の捨身せし所といひ伝ふ…

珠砕け珠踊る天工、言語の及ぶ所にあらず」

○花折

「参詣の諸客、此所にて花を折りて…」

等々。

 

不動坂の「萬丈転」付近は、断崖絶壁で、

足を踏み外すと、命を落としかけない

ところとして知られていたようです。


岩盤の上に梵字が刻まれていた…!!

と伝えられる「岩不動」


樹林のすき間から滝が見え隠れする

「稚児滝」

 

在りし日の不動坂を思い浮かべながら

歩くのも楽しいものです。

 

 

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GPS軌跡】

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GPS行程】

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【蛇腹道の紅葉】

f:id:hikojima:20191113110923j:plain【壇上伽藍の紅葉】

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【大会堂の紅葉】

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【浪切不動尊の紅葉】

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【不動坂】

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【外の不動堂跡付近】

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【不動坂と高野山ケーブル

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【弁天岳】

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【弁天岳山頂近くから根本大塔を望む】

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【弁天岳参道】

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高野山大門】

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【コースタイム】
金剛峯寺駐車場(7:45)~蛇腹道(8:00)~(8:55)女人堂~(9:10)清不動~(9:50)極楽橋~(10:50)清不動~(11:05)女人堂~(11:30)弁天岳(11:50)~(12:10)高野山大門~(13:10)駐車場