百間山渓谷の百間滝を目指して!!

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梅雨のすき間を狙って、

百間山渓谷に行ってきました。

さて、百間山渓谷に冠されている「百間」は、

百間滝?…

と思われますが…、

百間滝についての写真がどこにも見あたりません。

もちろん、ネットにも引っかかりません。


実は、私自身、かなり昔、

この滝に立ち寄ったことはありましたが、

いざ、説明を求められても…、

確かな記憶がありません。


確か、"幅広で、すぐ目の前に滝?"が…

と記憶していますが、

さてさて…それ以上のことは思い浮かびません。


とは言いながら、百間山渓谷の百間滝だけに、

何とも寂しい限り…。

ということで、

いざ、百間滝を目指して、百間山渓谷へ。

 

ちなみに『紀伊風土記』の「雨乞瀧」の項

には、

百間滝について、次のように記載されています。


「村の良二十余町にあり、

伊屋谷川の流、

懸りて瀧をなす。

高さ五間許。

瀧の上流下流に深淵多く

其中に釜といふ淵、

殊に魄(たましい)を奪ふ。

又是瀧より、

一里許(ほど)上流に

百間瀧あり、

高さ五十間許(ばかり)、

大雨の後は壮観なり

平常は水なしといふ」


ということは、


高さ9メートルの雨乞の滝と比較し、

百間滝の高さは、約90メートルほどに

なります。

いやいや…、この記述が正しければ、

相当、大きな滝ということです。

もちろん百間山渓谷の百間滝

ということでも納得はいきます…、

しかし、"平常は水なし"の

表現も…気になるところです。

何とも神秘的な滝と言えそうです。

と言うわけで、やってきました…、

しかししかしです。


水が多すぎても…、

と言ったところでしょう。

犬落ちの滝を目の前に、

あっけなくリタイヤ。

谷が増水し、残念ながら、

対岸へ渡れそうになく、

結果、百間滝へは到達できず、

またまた、宿題を作ってしまいました。


今日の百間山渓谷は、

いつもの穏やかな雰囲気の百間山渓谷

という感はありません。

谷の水はゴーゴーと流れ、

苔むした緑は、一層、幻想的に!!。

誰も寄せ付けることのできない空間、

まさにトトロの世界といったところでしょうか。

その分、暑さも押さえられ、

爽やかな谷歩きとなりました。

とはいえ、百間滝が、

さらに遠く感じてしまいました。

百間滝到達は、

次回の楽しみにしたいと思います。

 

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【歩行ルート】

犬落ちの滝手前で、徒渉出来ず、

ここでリタイヤ!!

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【梅太郎渕】

百間佐渓渓谷の入口ですが…。

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ここから先へは行けません。

右手の遊歩道入口の階段には、大量の水が…。

ということで、迂回。

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【雨乞いの滝】

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【地蔵滝】

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【夫婦滝(右)】

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【夫婦滝・猿渡り】

f:id:hikojima:20200703100540j:plain【三十三尋の壷】

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【五月雨の滝】

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