下筒香の西の谷から七霞山へ

七霞山と言えば、富貴ブランドの

マッタケの産地として有名ですが…、

入山規制が外れるこの時期を狙って…

西の谷から七霞山に登ってきました。

【3D-GPS軌跡】

※今回、西の谷ルートを登る予定であったが、

間違って、西隣の支尾根を登ってしまいました。

正規のルートは西の谷を渡りません。

f:id:hikojima:20181214191527j:plain
そして地形図(国土地理院)の

以前から気になっていた下筒香峠の破線ルート

をN氏と二人で歩いて見ることに…。

遠くに、真っ白く雪の被った

大峰山脈の大日岳・稲村ヶ岳に…、

いよいよ雪山の到来!!  胸が高鳴ります。


まずは下筒香の西の谷から七霞山へ。

高野三山を望む林道脇で昼食をとったのち、

帰路は、稜線道を東進し、別当ヶタワから

筒香峠を経て目的の破線ルートへ…。

しかし旧道らしき破線ルートを見つけたものの、

倒木が著しく、…直進を断念!。

あっけない結末となってしまいましたが、

今日ものんびりとした

陽だまりハイキングを楽しみました。

 

ちなみに、今回登った"西の谷"は、

かつて糸谷と呼ばれていた谷で、

紀伊風土記』の下筒香村の項に、

「谷に従ひて北に向ひて登るは即七霞の登りなり 

隅田荘彦谷より筒香へ牛馬の通ふは此の道なり」

と記されています。

この文言から西の谷は筒香村と橋本方面を結ぶ

「牛馬の通ふ」重要な古道であったことが

伺えます。

 

また、帰路として利用した別当ヶタワは、

紀伊風土記』に、龍王岳の西に位置し、

西富貴村と筒香村を結ぶ峠として

紹介されています。

今回、歩いた西の谷、そして別当ヶタワは、

周辺集落を結ぶ重要な道を

担っていたことになります。

龍王岳は親しみを込めて"嶽"とも呼ばれる山で、

山頂には雨乞いの祠が祀られています。

f:id:hikojima:20181214191558j:plain

GPS軌跡】

※今回、主稜線を経て別当ヶタワから下筒香峠に下ったが、ハイキングコースとして使用する場合は、林道分岐から鉄塔点検道を経て下筒香峠に向かう方が歩きよいだろう。

f:id:hikojima:20181214191602j:plain

【下筒香

正面奥の民家を目指します

f:id:hikojima:20181214191628j:plain

【ここから七霞山へ】

f:id:hikojima:20181214191620j:plain

【七霞山山頂】

f:id:hikojima:20181214191651j:plain

【途中から金剛山を望む】

f:id:hikojima:20181214191715j:plain

【雪化粧した稲村ヶ岳を望む】

f:id:hikojima:20181214191728j:plain

【鉄塔脇から七霞山を望む】

f:id:hikojima:20181214191732j:plain

【下筒香峠から大峰の前衛峰を望む】

f:id:hikojima:20181214191741j:plain

【下筒香峠の道】

f:id:hikojima:20181214191753j:plain

【中・下筒香、丹生神社】

f:id:hikojima:20181214191804j:plain

【コースタイム】
筒香P9:40-9:50下筒香集会所前バス停-10:00最奥の民家-10:15西の谷分岐-11:10本道出合-11:15捻草越え分岐-11:30七霞山-11:45展望所(昼食)12:30-12:40お杉茶屋跡-13:25別当ヶタワ-13:35下筒香峠-14:22丹生神社-14:30下筒香P