大塔宮旧跡「旗見」から小原峰へ

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十津川村の小原峰に登ってきました。

途中、以前から気になっていた

大塔宮旧跡「旗見」に立ち寄ってきました。

小原の集落の上部まで登ったところで、

アンシハウラ山・大森山にガスがかかり、

幻想的な光景に、

しばし、

カメラのシャッターを押し続けていました。


さて小原峰は、『十津川郷村誌』に、

"黄檗(きはだ)山"という名で登場し、

「本村(小原村)ノ西南ニ当リ 

東方大森山ト川ヲ隔テ々、相対ス(略)、

北ハ小森村行者山ニ接シ樹木鬱葱、

其ノ頂ハ赫野ニシテ」

とあり、

登路について

「登路二条アリ、

一ツハ本村ヨリ南ヘ折レ

三本松谷・小清水谷ヲ経テ登ル」

と記述されています。

 

そこで、今回、この記述に示された

登路と思えるルートで

(明治期の地形図にある破線道)、

小原峰を目指します。

倒木で、若干歩きづらい箇所もありましたが、

踏み跡がしっかり残っていました。


途中、大塔宮旧跡「旗見」にも立ち寄り、

明治期の西熊野街道の水平道を経て小原峰へ。

 
旗見については、

『十津川郷村誌』に

「野長瀬六郎ナルモノ 

其ノ宗ヲ挙テ来援スルモノナリ、

故ニ此地ヲ呼テ 旗見ノ云フ」

と記されています。

「旗見」には、古い石碑が立てられています。


小原峰山頂は、携帯電話・テレビ等々の

アンテナ群が建ち並ぶ賑やかな山頂ですが、

大峰山脈、果無山脈等々、

申し分の大展望台といったところです。

 

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[3D-GPS軌跡]

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[GPS軌跡]

ヤマップへ

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[明治期の西熊野街道]

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[小原の集落に向けて]

 

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[アンシハウラ山を望む]

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[旧登山道入口付近]

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[樹林のすき間から大森山を望む]

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[大塔宮旧跡・旗見]

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[水平道にかかる橋]

右上に迂回路あり

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[樫原辻]

小原峰への入口

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[小原峰山頂]

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[小原峰からの眺望]

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[玉置山を望む]

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【コースタイム】
十津川村役場(8:35)~(9:00)第一小学校~(9:10)小原登山口(9:30)~(10:30)分岐~(10:50)旗見~(11:20)西熊野街道合流点~(11:35)樫原辻~(12:10)小原峰(12:50)~(13:15)樫原辻~(13:45)小原辻~(14:45)登山口~(15:20)十津川村役場