十津川村樫原と平谷の境界となる"境目滝"へ

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『十津川郷村誌』の「平谷村」の項に、

十津川郷樫原村と平谷村の村界とされる

"境目滝"について、

「北東隅ハ岩谷山ノ峯ヨリ境目滝ノ

上流ヲ経テ火打袋の上ミ背ヲ以テ

同郡樫原村ト分界シ…」と、

記されています。

ということで、

十津川村平谷の大谷川に沿って

樫原の集落を目指します。

車で登ることも考えたのですが、

それだと、

滝入口を見落としてしまいそうなので、

歩くことに!!。

ひとしきりの急登を終え、

やや登りが緩やかになった頃、

左下に滝入口と思われるそま道を発見。

すぐに滝前へ。

滝しぶきが、陽に照らされ、

キラキラと輝いていました。

そして何と言っても、滝のシャワー、

最高です。


ひと休憩の後、踏み跡をたどって、

国土地理院の地形図に二ヶ所の

滝マークの記されたひとつ目の上流側の滝へ。

ここが「境目滝」だろうか? 

更に、もう少し下流にも、

大きな直瀑を発見

(滝マーク二つ目の下流側の滝、

こちらが紅葉滝だろうか?)。


このままでは当然、滝の特定が出来ないので、

車道まで戻って、樫原の集落へ。

近くの住人に「聞けば…何とか」と思い、

周辺をウロウロしたものの…。

はじめ出会った方は知らないようです。

他の住人とは出会うことが出来ず、

結局、特定には至りませんでした。

宿題が出来てしまいました。

どなたか、ご存じの方がおれば、

教えていただければと思います。


ちなみに、境目の滝について

「高十五間、幅三間、

村ノ北方大谷川ノ上流ニアリ、

下流僅二三十間ヲ隔タリ紅葉瀑アリ、

高二十間、幅三間、共二南流直下ス…」

とも記されています。

境目滝は、高さ約27メートル、

その下に懸かる紅葉滝は、

高さ約36メートルとも

記されています。

高さでは当然ながら、

かなりの誇張がありそうですが…。

[大谷の境目滝・紅葉滝の位置図]

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[平谷からの滝へのルート図]

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[今日、歩いたルートと国土地理院の滝位置]

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[車道からすぐの滝]

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[こちらが境目滝だろうか?]

国土地理院の滝マークのある上流側の滝

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[樫原の道石標]

樫原は、五条と平谷を結ぶ、当時の重要なルートであった

~道と読み取れるが…

摩滅しており、判読が困難

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[樫原集落]

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[樫原集落から平谷方面を望む]

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