今年1年の締めくくり 春日神社から雲山峰

今年1年間の締めくくり、雲山峰に登ってきました。

まずは、和歌山県大阪府の府県境近くの

葛城修験第4番経塚、"さくら地蔵"に寄り道。

その後、中山王子跡から滝畑の春日神社の

音無し滝へ。

紀伊国名所図絵』には"音なし瀧"について

「滝畑村南の方三町餘にあり、

水源は雄の山より出でて、

滾々(こんこん)たる谷川なり。

其落つる所わずかに地より五六尺強(ばかり)…

落つる所淵をなして水常に溢れたり。

中略)清少納言「枕草紙」に、

たきは音なしの瀧」と、

詳細な記述がされており、

「枕草紙」の音なし滝は、

ここ滝畑の滝と説明しています。

小さい滝ですが、確かに立派な滝でした。

右上に梵字らしきものが彫られており、

ここで役行者も修行をしたとも伝わっています。

春日神社を後に、落合経由で青少年の森広場へ。

さすがに、ここを歩く人は少数派のようです。

丸太階段に足を乗せると、靴半分が落ち葉に

埋まってしまいました。

しかし静かで何とも心地い道筋です。

ちょうど12時、青少年の森広場に到着。

「ご無沙汰~!!」、

久しぶりに会った友人から声を

掛けていただました。

「彼とは何年ぶりだろうか?」。

ここへは何度となく登っているとのことでした。


先ほどまでの青空が、いつしか曇り空に…、

友人と別れ、次の目的地、雲山峰に向かいます。

雲山峰は、葛城修験第3番経塚です。

紀伊国名所図絵』には

「俗に雨が森といふ。

祭る神八大竜王

これまた葛城の山つづきにして行所なり。

(中略)このみねをもって方角をしるといへり。

又俗に天明神あやまって雨が森といへるも、

この峰の他にこえて高く聳ゆるに

天雨ふらんとする時は、必ず先雲あって

此のみねをかくすをもって、

郷里の人是を望んで、雨候とすればなり。」…と。

久しぶりに滝畑・落合経由で雲山峰を

目指しましたが、思いのほか長く感じました。

とはいえ、少し汗ばむ程度、

快適なハイキングに満足です。


今年1年間、コロナ禍で、思うような山歩きが

出来なかったものの、大きな問題点もなく、

楽しく山を歩かせていただきました。

来年は、コロナ禍が収束し、いつも以上の山に

登れることを願っています。

皆さんも良い年を迎えてください。

 

【コースタイム】
山中渓わんぱくの森駐車場(9:10)-(9:30)さくら地蔵(9:40)-(10:00)中山王子跡(10:05)-(10:20)八幡神社(10:25)-(11:20)落合-(12:00)青少年の森広場[昼](12:40)-(12:50)雲山峰(12:55)-(14:30)銀の峰(14:35)-(15:20)山中渓駐車場

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【さくら地蔵入口】

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【さくら地蔵】

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【中山王子跡

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春日神社】

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【音なしの瀧】

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【『紀伊国名所図絵』の滝畑】

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【広場手前の遊歩道】

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【六角堂】

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【青少年の森広場】

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【広場から紀ノ川河口を望む】

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【雲山峰への道】

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【雲山峰 経塚】

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【山中渓への縦走路】

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【銀の峰展望広場】

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