天文堂・樅の木峠・梅津呂越から年中岳へ

天文堂から梅津呂越えの古道を歩き、

年中岳に登ってきました。

【梅津呂越の古道】

古道がいつまでも続いてほしい!!…

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梅津呂越えは、

かつて日高川で筏流しが行われていた頃、

帰路、筏師たちが利用した道と云われています。

日高川町寒川から樅の木峠・河合峠で龍神へ越し、

個々の土場へと向かったルートです。


ちなみに、梅津呂越えの道が

デジタル版の「国土地理院」では、

"県道!?"の黄色線が引かれています。

【デジタル版の地形図】

黄色の線が引かれた梅津呂越え

今回、上湯ノ又には下ってません。

龍に下山しました。

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ということで、興味そそる"筏師の道"、

そして意味深の"県道"、さらには年中岳…へと、

いろいろと欲深い計画となってしまいました。

 

また、『日高郡誌』には、

梅津呂越・年中岳について、

下記のような記載があります。


「梅津呂山の南に連るを

年中嶽(九〇六来)といふ、

龍神村上広廣井原の北壁也。

また梅津呂山項より

西南西十五町寒川・龍神

上山路三村境上に同名の峠あり、

樅の老木あるを以て樅の木ともいふ。

高さ七百六十六米、寒川村小籔川より

龍神村湯ノ又及び同村廣井原に超ゆる

難路に当たる。……」

と。

 

田辺市龍神村広井原の大熊の民家裏手から

支尾根に取り付き、天文堂をトラバース、

樅の木峠で梅津呂越に合流、

年中岳を経て、龍へと下山しました。


梅津呂越えの大部分は、

広い道幅に、かつての古道らしさを

維持しているかのように…思いましたが、

一部の倒木、道が抜け落ちかけたところもあるなど、

歩く分には支障がないものの、

このままでは、近いうちに消えてしまいそうな…。

使われなくなりつつある…古道としての

宿命なのだろうか…?。

一抹の寂しさのようなものも感じてしまいました。


ちなみに梅津呂橋と龍への分岐を過ぎたあたり、

かつて作られた作業道が、現在、放置されたままで、

その作業道が古道を呑み込み、

次の古道への入口を見つけにくくしています。

ここを歩く方は注意してください。

"県道!?"ではあるが、通行不能もあり得るのだろうか?

地図読みの醍醐味満載の古道歩きとなりました。

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【梅津呂越・年中岳のGPS軌跡】

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【天文堂から樅の木峠に向かう】

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【樅の木峠】

かつては、道標地蔵と樅の老木があったようです。

「殿休場」という地名を残しています。

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【梅津呂越の古道】

きれいな古道歩きがしばらく続きます

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【梅津呂越の古道から年中岳を望む】

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【年中岳登山口】

直進の道が年中岳。

かなり急登です。

左の道が梅津呂越の古道。

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【年中岳山頂】

新緑がまばゆい

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【龍と梅津呂橋への分岐(四差路)】

正面の道が年中岳。

振り返って撮影。

右手が梅津呂越えの古道、

右手後方が上湯ノ又、

左手が龍への古道。

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【龍の集落と左手の山が年中岳】

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【コースタイム】
郵便局前(車路駐)(8:50)-(9:25)大熊-(10:40)天文堂山腹-(11:45)樅の木峠(12:20)-(13:00)河合峠-(13:50)年中岳分岐(13:55)-(14:25)年中岳(14:30)-(15:40)梅津呂橋分岐-(17:00)古道入口-(17:15)道標地蔵-(17:30)龍-(18:00)車路駐

不動地の嶺から迫辻へ。釈迦ヶ嶽登拝の道

2月に歩いた「ヒバン平嶺」から続く

稜線道を歩いてきました。

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hikojima.hatenablog.com

中谷の集落は、畔田翠山の『和州吉野郡群山記』に

釈迦ヶ岳登拝の経路として

「中谷村 釈迦嶽へ六里。

人家十四、五軒有り、この所より

迫村へ行く道有り…(中略)

沢の谷 不動地へ一里」とあり、

不動地の嶺が紹介されています。

また、『十津川郷村誌』の内原村村誌には、

「北ハ 旭村字不動地ノ嶺ヲ以テ界トス」と…

境界についての記載もあります。


ちなみに、"不動地の嶺"には、

三等三角点の「不動地」が置かれており、

所在を示す「点の記」には、

"大字旭 字サワノ谷"、

俗称「不動地」とあります。

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また釈迦ヶ岳登拝の経路について、

『和州吉野郡群山記』の「釈迦嶽記」に、

下記のように詳しく紹介されています。

 

『中谷村 釈迦嶽へ六里。

人家十四、五軒有り、この所より

迫村へ行く道有り。

迫村まで十八丁。

釈迦嶽に登るに、村の中を右にとり行けば、

長ひぢき坂と云ふ有り。

それより下尾谷に至る。

木橋有り。山の原を通る。丸木橋有り。

それより急なる登り坂有り。

小石道にして嶮し。

長き事三十六丁。

これを尾木の尾と云ふ。

嶺に林有り。板木の轟と云ふ。

道の右なり。

それより山の峯を伝ひ、沢の谷に登る』、

 

続いて、

 

『沢の谷 不動地へ一里 

沢の谷の登りより迫村、左の谷に見ゆ。

向ふに釈迦嶽、七面の巌見ゆ。

七面のくらと云ふ。

左の方向の山に、布引滝見ゆ(長さ三十尋余なり)。

(中略)


不動地、はせの木坂へ二里余。

二丁ばかり行き、道十字となる。

右に下れば栗平村道、左に下れば迫村へ行く。

釈迦嶽へ登るは、直に行くなり。

この辺、菅・芒野山なり。

この処を、せ辻と云ふ。……』。

 

と言うことで、

まずは旭ダムに向かう途中の

"知る人ぞ知る"枝垂れ桜の里、

中谷集落を目指します。

下切橋を渡ってすぐ、中谷へ。

桜の花は、やや満開を過ぎたところだろうか?。

しかし、今朝からの薄どんよりとした天気を

打ち消すかのような枝垂れの競演!!です。


いっきに尾根を登って主稜線に出て、

自然林のなだらかな起伏の稜線道を進み、

ミヤ谷の頭から不動地の嶺へ。

現在、釈迦ヶ岳の登拝道を

特定することができませんが…、

ほぼ稜線伝いに釈迦ヶ岳を目指した…

と思われます。


さて、

不動地の嶺山頂の住所(字)は

"サワノ谷"で、

『和州吉野郡群山記』の中では、

『山の峯を伝ひ、沢の谷に登る』とあり、

この付近のことを表しているのではないか

と思われます。

雨模様の天気を気にしながら…、

不動地の嶺で、昼食をとった後、早々に下山開始。

 

迫辻に下り、栗平と迫村間のかつての峠越えの

古道探索をしましたが、

痕跡を見つけることが出来ませんでした。

踏み跡の薄い古道をいっきに下って奥吉野発電所へ。

サクラ満開の下で頂くコーヒーは格別でした。

300名山を目指しているという夫婦の車に

乗せていただき、中谷に戻ってきました。

曇り空の中、

晴れやかなハイキングを楽しみました。

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大峰山脈と其谿谷】より

大峰山脈と其谿谷』(朋文堂)「昭和9年発行」より

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【翠山自画の釈迦嶽西の方より見る図】

『和州吉野郡群山記』所載(大阪市立博物館蔵)より

不動地の次は、"赤木坂"のようです

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【中谷の枝垂れ桜】

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【支尾根を登っていきます】

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【ミヤ谷の頭】

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【稜線道から下辻山方面を望む】

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【きれいな自然の稜線道】

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【崩壊地】

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【主稜線の道】

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【不動地の嶺山頂】

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【不動地の嶺の三等三角点】

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【迫辻、迫村方面を望む】

古い林道が通っていました。

そして、この付近には、

栗平と迫の集落を結ぶ峠越えのルートが

存在していたはずですが…。

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【奥吉野発電所

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【奥吉野発電所の桜

ここでは、桜が満開でした

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【旭ダム貯水池の桜】

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【旭ダム貯水池】

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[コースタイム]
(8:15)中谷(8:25)-(9:40)主稜線(9:45)-(10:20)ミヤ谷の頭(10:25)-(11:15)不動地の嶺(11:45)-(12:00)迫辻(12:05)-(13:35)奥吉野発電所(13:55)==[車]==(14:15)中谷

長寿桜・遠山桜から天河大辨財天社へ

中原の長寿桜・塩野の遠山桜、

天河大辨財天社来迎院のシダレザクラ

見に行ってきました。

[塩野の遠山桜]

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まずは天辻峠を経て五条市大塔村中原へ。

中原は吉野山高野山の二代霊場を結ぶ

大峰道の集落で、

かつての小学校跡に長寿桜があります。

情報が少なく、開花予想の上、現地へ。

残念ながら、まだ蕾でした。

「例年ならば、もう既に咲いているところ…」と

話してくれたのは、ここ大塔村中原の住人、

元気な91歳のおばあさんです。

おばあさんのご主人が

「長寿桜」を命名者だそうです。

「ここ中原には、高野山詣でのための宿屋が

2~3軒ほどあって、賑わっていたが…

どんどん住む人が少なくなって…」と、

寂しそうに話をしてくれました。

帰り際には「桜が咲いた頃に、連絡を入れるネ」とも…、

心温まる、ひとこえをかけていただきました。


中原の一夜之不動尊に立ち寄った後、

塩野の遠山桜へ。

 

かなりの老木でしたが、

がんばって花を咲かせていました。

もう少しで満開だろうか?。


その後、天ノ川をさかのぼり、

円空仏を祀る栃山観音堂から天河大辨財天社へ。

栃山観音堂・来迎院のシダレザクラが満開でした。

[天空の集落・中原]

右上の桜が長寿桜です。

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[中原の長寿桜]

まだ蕾です。

長寿桜の後方のソメイヨシノは満開でした

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[中原集落の畑の網に引っかかったカモシカ]

抜け出そうとして、抜け出せずに、そのまま……

昨夜から今朝にかけての出来事のようです。

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[一夜之不動尊]

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[塩野の遠山桜]

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[円空仏を祀る栃山不動堂]

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[来迎院の枝垂れ桜]

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久しぶりの大辺路長井坂で心のリフレッシュ

大辺路の馬転坂・長井坂を

歩いてきました。

久しぶりの大辺路歩きです。

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長井坂からの眺望

青い空と青い海、まさに最高の天気に、

心地よい汗を流しました。

 

バスで馬転坂入口まで乗車、

10時、馬転坂の入口をスタート。

観音像が立つ馬転坂の展望所へ。

青い空と青い海、太平洋の広さを実感できる

最高のロケーションが広がっています。


一旦、国道に下ったのち、旧道のタオの峠へ。

この付近では「たわむ」が、「たおる」と、

言われることから、

タオは「なだらかに起伏した峠」を意味します。

和深王子神社を経て、

長大な峠道が語源の長井坂へ。

いっきに急坂を上りきったところ、

ここで少し遅めの昼食です。


しばらくの間、もっとも起伏の少ない道が続きます。

紀伊国名所図絵』には

「この山頂に登れば瓢然として其の身雲に

入るかと疑はる」と、記されています。

 

ミツバツツジの花が咲くのは、

もう少し後だろうか…。

和泉山系辺りでは、もう既に咲いているのに…と、

少しばかり疑問を抱きながら…も。

既に芽吹きの始まった樹林のすき間からは、

枯木灘見老津海岸に、江須崎、沖の黒島、

陸ノ黒島、本州最南端の潮岬方面が、

見え隠れします。

今日の海岸線は、最高にきれいです。

茶屋の段に出たのち、

いっきに下って見老津駅へ。

バスに乗車、道の駅「すさみ」に立ち寄ったのち、

帰路につきました。

 

このところ、春の桜巡りに忙しく(笑)、

久しく、太平洋を眺めていなかったような…、

心地よい風とともに、

心のリフレッシュを楽しみました。

多勢で歩くのは、楽しいですね。

今日は22名の参加でした。

 

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[馬転坂入口]

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[馬転坂の展望台]

太平洋を間近に望む

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 [西浜から和深崎を望む]

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[西浜バス停]

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[タオの峠の古道入口]

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[タオの峠、南入口]

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[和深王子神社]

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[長井坂を登り切ったところ]

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[しばらく平坦な長井坂の古道]

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[段築を歩く]

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[長井坂の眺望]

かつての文人墨客がこぞって絶賛したという、長井坂からの眺望。
紀伊国名所図絵』には「この山頂に登れば瓢然として其の身雲に入るかと疑はる」と記されています。

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[江須崎方面]

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[茶屋の段の道標石]

「みぎハやまみち ひだりハくまのみち(右は山路、左は熊野路)」と刻まれた文字が読み取れます。

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[JR見老津駅]

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【コースタイム】
和歌山駅(8:00)=[バス]=(9:50)馬転坂入口(10:10)-(10:40)展望所(10:45)-(11:25)タオの峠-(11:55)和深王子神社(12:00)-(12:15)長井坂入口-(12:30)昼食(13:10)-(14:10)茶屋の段-(14:20)展望所-(14:45)見老津駅(14:50)=[バス]=(15:00)道の駅(15:50)-(17:30)和歌山駅





















 

 

 

 



ハナモモ咲く天野の里

ハナモモの花に期待を膨らせながら…、

天野の里へ。


空模様は晴れてはいるものの、雲が多く、

残念ながら、思い通りの写真には…。


ハナモモ近くの枝垂れ桜は、満開まで、

あと少し、といったところだろうか…。

天野周辺は、

紀ノ川沿いの地域より高度が高く、

温度も3℃ほど低いということで、

桜の花は、今が丁度、満開でした。

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天野の里

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"七郎桜"と旧龍神街道 五ツ辻から三本杉 

満開の枝垂れ桜の期待を膨らせ

市原の「七朗桜」へ。 

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市原の「七朗桜」

第一声「わぁー」、

その後に続く言葉は「きれい…」。

枝垂れ桜が、朝日を受けて、いっそう鮮やかに…、

感激と興奮に、メンバー一斉に

車から飛び出しました。

私たちが今日の一番乗りのようです。

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ちなみに、今日のもうひとつの目的は、

龍神街道の探索です。

ということで、

大井谷の集落入口まで車で移動。

支尾根に取り付き、まずは五ツ辻を目指します。

やがて計画時点で、

気になっていた山腹道に突入。

谷の小さな崩壊と倒木を避けながら、

龍神街道の五ツ辻へ。

ここには地蔵尊が祀られていました。

龍神街道を東へ。

しばらくして弘法大師ゆかりの三本杉に到着。

斜め左後ろの上、

幹が中ほどから大きく三本に分かれた大樹が…。

幹廻りは10メートル以上あるだろうか?。

小さな谷筋に、どっしりと根を下ろしていました。

[弘法大師ゆかりの三本杉]

「大師さま(弘法大師)が旅の途中、

お弁当を食べたとき使った箸を地面に差したら、

のちにその箸が根を下ろし杉の大木になった」と、

いい伝えられている大杉。

旅する者が、こんな山中で水がなくては、

たいへんだろうと、

この三本杉のところで水が湧き出るようにと祈り、

きれいな水を導き出されたと言い伝えられている。

<十津川郷の昔はなし>より

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なおも旧龍神街道を東へ。

やがて航空写真でも、

はっきりと分かる崩落地に到着。

今日の古道探索はここで終了です。

 

三本杉・五ツ辻まで引き返したのち、

往路として利用した山腹道を避け、

稜線・尾根経由で下山することに!!。

大井谷からの往路として使用した尾根道と

出会ったのち、

国土地理院地図にある破線の尾根道に突入。

しかし、ここが最大のミスポイント、

容易に大桧曽まで続くと思われていた

尾根道が途中でなくなってしまいました。

やむなく、Uターン、尾根を登り返した後、

往路のルートで大井谷集落に下山!!。


今日の山行を一言で表現した場合に、

まさに「旧龍神街道をさまよい歩く…」。

だろうか…??。

何はともあれ、春の一日、旧龍神街道探索に

気持ちの良い汗を流しました。

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[GPS軌跡]

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[大井谷の登山口]

振り返って撮影

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[途中尾根から牛廻山方面を望む]

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[五ツ辻]

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[旧龍神街道]

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[弘法大師ゆかりの三本杉]

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[突如、丸尾山の大崩壊へ]

このあと、Uターン

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[丸尾山を望む]

丸尾山の山腹が大きく崩れているのが見えています。

大きな崩れのある辺りからUターンして来たことになります

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[破線道の尾根道]

この後、引き返すことに!!

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【コースタイム】
大井谷(9:55)-登山口(10:05)-(11:05)山腹道-(11:55)五ツ辻-(12:25)三本杉(12:45)-(13:05)崩壊地-(14:00)五ツ辻-(14:38)尾根分岐-(15:10)大井谷分岐-(15:35)Uターン-(16:05)大井谷分岐-(16:55)登山口-(17:05)大井谷

 

[再び立ち寄った"七郎桜"]

今度は、夕日に照らされていました。

こちらもキレイです。

写真では表現できませんが…

 

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帰路、再び、立ち寄りました

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仁淀川町の桜・ハナモモを満喫

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中越家の枝垂れ桜

 

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友人のM氏・I氏の3人で、

高知県仁淀川町のドライブを満喫しました。


仁淀川町は高知の市街地から、

車で片道1時間ほどの山間の小さな町です。

高知の清流仁淀川は、水が美しいことで知られ、

"仁淀ブルー"と呼ばれています。

 

和歌山港からフェリーで、

高知県の"牧野植物園"へ。

桂浜に立ち寄ったのち、

仁淀川町長者地区の四代続く「高木旅館」にて泊。

2日目は、"だんだんの里"を散歩、

かつて草競馬が行われたという

"星の窪"に立ち寄ったのち、

中越家のシザレザクラ、

秋葉神社・中津渓谷を経て、

今回のメイン"ひょうたん桜"へ。

その後、池川ふれあい公園に立ち寄り、

帰路につきました。


道中いたるところに桜・ハナモモ・菜の花が

咲き乱れ、まさに春真っ盛りの二日間でした。

桜三昧のドライブを満喫しました。

●フェリーから沼島を望む 

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●牧野植物園

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●桂浜

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●長者の"だんだんの里"

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●星の窪
隕石が落ちてきて窪みができたという

伝説が伝わっています。

かつて草競馬が行われていた

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鳥形山

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●大渡ダム公園近くの桜並木

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中越家のしだれ桜
樹齢約200年のエドヒガン(ウバヒガン)桜。

庄屋中越家は佐川領主深尾公の休憩の地とされ、

その場所に中越信記氏が植裁したものと

伝えられています。

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秋葉神社

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●中津渓谷・雨龍の滝

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●引地橋公園のハナモモ

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●ひょうたん桜
樹齢約五百年、樹高21m、根元廻り6m、

県の天然記念物指定。

つぼみの形がひょうたんに似ていることから

「ひょうたん桜」と呼ばれるようになったようです。

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●池川ふれあい公園
土居川の水面をピンクに染める池川ふれあい公園の桜並木。
僅かながら、北浦橋からは花筏(はないかだ)が!!

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