玉置神社への参詣道、九重越えを歩く

十津川村高滝と折立からの参詣道の合流点となる、

f:id:hikojima:20190326113328j:plain

一の鳥居跡まで登る予定で……。

高滝集落近くの広場に車を駐車、

まずは、"オオカミ"を祀る高滝神社へ。

ここではオオカミが神の使いとして

信仰されています。


一旦、参詣道入口に戻ったのち、

一の鳥居跡を目指します。


玉置神社への参詣道について、

『和州吉野郡群山記』

の「玉置山」の項、

"十津川より、玉置山への道"に、

「高滝村より玉置山へ登れば、西の方、

折立村より登る道に会する処に、

玉置山の鳥居有り。

この鳥居より少し登り、小祠有り。

天保の末年に建て、

その年、十津川小原村の者、

この所に来り休らひけるに、

何かさわしく木葉動きければ、

(中略)

大蛇、五、六尺ばかり頭をあげ峯に登れり。

(中略)

すなはちこの祠をその所に建つ。

祭礼は玉置山より致す事とぞ」…と、

記されています。

また、かつての参詣道は、

九重越えとも呼ばれていました。

 

f:id:hikojima:20190327092018j:plain

鳥居は、20年ほど前には、

あったようですが、

今は、形跡等はありません。

【昨年10月に訪れたときの一の鳥居跡】

f:id:hikojima:20190326113835j:plain

 

高滝集落で出会った方の話では、

"昔はバイクで登ったが…、

現在の状況は分からない"と言われていました。

かつての街道を思わせる幅広の道が

緩やかに登っていますが、

倒木や枯れ葉の積もったところも目立ちます。

山腹を巻きながら古道特有の緩やかな道を

登っていきます。

しかし一の鳥居跡手前近く、

やや踏み跡が薄いように感じたところ…

1~2メートルほどの崩壊が…。

この付近は以前、

地図を眺めていた時から気になっていた

ところです。

古道としての宿命、人間が関わらないと…、

維持が難しいのでしょうか。

残念ながら、ここより先に登るのが無理、

ということで、

やむなくここでUターン、

高滝集落まで引き返しました。

その後 真砂瀬から捻山峠の旧龍神街道へ

f:id:hikojima:20190326112914j:plain

f:id:hikojima:20190326112928j:plain

[高滝神社]

f:id:hikojima:20190326114010j:plain

[旧九重道入口]

f:id:hikojima:20190326114028j:plain

[旧九重道入口近くの広場]

大森山を望む

f:id:hikojima:20190326114209j:plain

小原峰を望む

f:id:hikojima:20190326114042j:plain

[崩壊地]

見にくいですが、右手の道が崩落しています。

ここでUターンします

f:id:hikojima:20190326114044j:plain

[山の神]

f:id:hikojima:20190326114052j:plain

hikojima.hatenablog.com

【コースタイム】
高滝集落P(10:20)-(10:50)高滝神社(11:00)-(11:05)古道入口-(12:10)崩壊地(12:30)-(13:00)古道入口-(13:15)高滝山の神-(13:20)高滝集落P