十津川村高滝と折立からの参詣道の合流点となる、
一の鳥居跡まで登る予定で……。
高滝集落近くの広場に車を駐車、
まずは、"オオカミ"を祀る高滝神社へ。
ここではオオカミが神の使いとして
信仰されています。
一旦、参詣道入口に戻ったのち、
一の鳥居跡を目指します。
玉置神社への参詣道について、
『和州吉野郡群山記』
の「玉置山」の項、
"十津川より、玉置山への道"に、
「高滝村より玉置山へ登れば、西の方、
折立村より登る道に会する処に、
玉置山の鳥居有り。
この鳥居より少し登り、小祠有り。
天保の末年に建て、
その年、十津川小原村の者、
この所に来り休らひけるに、
何かさわしく木葉動きければ、
(中略)
大蛇、五、六尺ばかり頭をあげ峯に登れり。
(中略)
すなはちこの祠をその所に建つ。
祭礼は玉置山より致す事とぞ」…と、
記されています。
また、かつての参詣道は、
九重越えとも呼ばれていました。
鳥居は、20年ほど前には、
あったようですが、
今は、形跡等はありません。
【昨年10月に訪れたときの一の鳥居跡】
高滝集落で出会った方の話では、
"昔はバイクで登ったが…、
現在の状況は分からない"と言われていました。
かつての街道を思わせる幅広の道が
緩やかに登っていますが、
倒木や枯れ葉の積もったところも目立ちます。
山腹を巻きながら古道特有の緩やかな道を
登っていきます。
しかし一の鳥居跡手前近く、
やや踏み跡が薄いように感じたところ…
1~2メートルほどの崩壊が…。
この付近は以前、
地図を眺めていた時から気になっていた
ところです。
古道としての宿命、人間が関わらないと…、
維持が難しいのでしょうか。
残念ながら、ここより先に登るのが無理、
ということで、
やむなくここでUターン、
高滝集落まで引き返しました。
[高滝神社]
[旧九重道入口]
[旧九重道入口近くの広場]
大森山を望む
小原峰を望む
[崩壊地]
見にくいですが、右手の道が崩落しています。
ここでUターンします
[山の神]
【コースタイム】
高滝集落P(10:20)-(10:50)高滝神社(11:00)-(11:05)古道入口-(12:10)崩壊地(12:30)-(13:00)古道入口-(13:15)高滝山の神-(13:20)高滝集落P