熊野古道・本宮道が通る一族山へ

熊野の大きな山塊、一族山に登ってきました。

入鹿頼兼一族にちなんだ山名で、

「大峰一族山」、地元では「大峰山」とも

呼ばれています。

f:id:hikojima:20180721180012j:plain

[苔むした石畳の空間が…]

f:id:hikojima:20180721180727j:plain


一族山山腹には、伊勢から熊野三山に向かう

熊野古道・本宮道が通じています。

風伝峠を越えてきた本宮道は、急峻な

十津川畔を避け、

一族山山腹をすり抜けるように、

大きな高低差もなく、

熊野川の楊枝渡しへと向かいます。

その後、熊野川を渡り、万歳峠道を

経て小雲取越えに合流します。

道中には数多くの石仏が残されており、

参詣道としての存在が大きかったのでは

ないでしょうか。

 

歩きはじめて、すぐに汗が噴き出します。

湿度も高く、今更ながら悔やまれます…。

猛反省しながら…も、

記憶が覚めやらぬうちに、

再び山に…(笑っちゃいますね)


その上、一族山はトレイルランコースに

一部、指定されているということで、

少し侮っておりました…。

小栗須への下山路は、

道こそ、存在していたものの、

かなりの激下り。

これには、さすがに閉口です。


しかし車道から古道に一歩、足を

踏み入れると、苔むした石畳が…、

タイムスリップしたような空間が

飛び込んできました。

熊野古道世界遺産になった後、

相当数、古道を歩く人が増えたことで、

昨今、苔むした石畳が消えつつありますが、

ここでは、まだまだ、

以前のままのきれいな苔が残っていました。

皮肉にも、

この辺りまで歩きに来る人が少ないと

言うことでしょうか…? 

しかししかし、現在のこの空間は、最高です。

f:id:hikojima:20180721180107j:plain

 

f:id:hikojima:20180721180054j:plain

[大河内辻の道標石]

f:id:hikojima:20180721180144j:plain

[登山口の看板]

f:id:hikojima:20180721180450j:plain[大岩の先を進む]

f:id:hikojima:20180721180515j:plain[峠]

f:id:hikojima:20180721180501j:plain

[一族山山頂]

f:id:hikojima:20180721180518j:plain[リョウブの花]

f:id:hikojima:20180721180522j:plain

[熊野古道・本宮道の石仏]

f:id:hikojima:20180721180525j:plain

[苔むした本宮道の石畳と地蔵]

f:id:hikojima:20180721180530j:plain

f:id:hikojima:20180721180536j:plain

【コースタイム】
明倫小学校跡(P)9:30-9:50大河内行宮跡10:00-10:15登山口[小円橋]10:15-10:52大岩11:00-11:10峠11:15-11:52分岐12:00-12:15一族山12:50-13:00小栗須分岐-14:05林道-15:25明倫小学校跡(P)