久しぶりの"玉川峡" "丹生の滝"と"五光の滝"へ

久しぶりの写真撮影の滝巡りに行ってきました。

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夏が近づくと、

水が恋しく感じるようになります。

行き先は、このところ、ご無沙汰していた

「玉川峡」です。

玉川峡の二大滝…といえば、やはり

「丹生の滝」「五光の滝」ということで、

まずは「丹生の滝」へ。

水量はまずまず、

そして、何よりもピーカンではなく、

雨降りでもなく、

いわゆる花曇り…、

滝撮影には、うってつけ

(滝によって違います…あくまでも私感です)、

もちろん、それを見越してです。


和歌山県の地誌『紀伊風土記

紀伊国名所図絵』のいずれにも

「丹生の滝」「五光の滝」の

記載がないのは寂しいところですが…。

九度山町史』には「丹生の滝」について、

次のように掲載されています。


「青淵、丹生川の支流にある。

高さ25m、幅3m、常水のときは水の幅1m、

丹生明神にゆかりある幽すい境で、

むかしは雨乞いの祈願をしたり、

滝にうたれて水ごりの行をするものも

あったと伝えられる」…と。

また、刀祢左近四郎の著書『玉川由来記』

の玉川四十八石には、

それぞれの滝が紹介されています。

以下に抜粋します。


丹生の滝 

丹生川村彦谷との域に有、

高さ十三間半(約24m)、銚子口二尺(約60cm)、

大水の時は滝の幅十間(約18m)、

青袋の滝とも云う」


五光の滝(宿り滝) 

宿り領に有、滝谷尻に有、

高さ七丈五尺五寸(約23m)、坪二間に三間」

 

丹生の滝の大水時には、幅18メートルに?。

昔は、相当な水量だったのでしょうね。


現在、五光の滝と呼ばれている滝は、

かつては宿り滝という名称だったようです。

虹がかかる滝ということで、

五光(御光)の滝という名称に

変化したのでしょうね。

 

二滝を訪滝後、気になっていた

「鰻の背登り滝」にも立ち寄り…。

しかし、準備のないままの訪滝に、

滝を特定することができず…。


帰ってから、ネット検索してみましたが…、

やはり特定には至らず…。

ということで、

ならば、

「玉川峡を守る会」のM氏に聞くのが…

確実だろうということで、

質問メールに早々の返信メールを頂きました。

ありがとうございます。


M氏の話では、昭和30年代あたりまで、

この辺りでは、たくさんのウナギがとれ、

滝近くの岩付近からは、

ウナギの上がってくるのがよく見えたそうです。

なるほど…なるほど…、それで、"鰻!!"


二滝の写真撮影はもちろんですが、

鰻の背登り滝の特定、

そして気になっていた"鰻"というワードの

解明も出来ました。


やはり、夏は、滝めぐりが一番ですね。

まさにマイナスイオンたっぷり、

暑さを忘れさせてくれます。

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【丹生の滝】

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【御手洗の滝】

f:id:hikojima:20200628112128j:plain【五光(御光)の滝】

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【五光(御光)の滝】

折角なので…

2016.8.31撮影時の写真を掲載しておきます。

この時には、名前通り、虹が出ていました

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【鰻の背登り滝】

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