木地師の里と伝えられる
天瀬谷の滝探索に行ってきました。
今回の目的は天瀬谷の
"オン滝" "メン滝"の位置特定のための滝探索です。
天瀬谷は、最近、ネット上に多く掲載されている
沢登りコースのひとつです。
暗くて細い天瀬谷の枝谷を登っていくと、
突如、"ほしやたわ滝"が現れます。
高さ40メートルはあるだろうか、
滝からの水しぶきがキラキラと輝き、
ここに立っていると、
夏という暑さを忘れてしまいます。
落ち口近くに陽が当たるまで、
しばらくの間、待つことに!!…。
最も、美しい滝の姿を
撮影したいという…(思いです)。
後ろ髪を引かれるように、次の目的地
"オン滝"と"メン滝"を目指します。
二股を右の亀谷へ、"メン滝"を大きく巻き上がって、
"オン滝"へ。
"オン滝"からの水が"メン滝"へと流れていく様が
とても美しく、
思わず見とれてしまいました。
ちなみに
『紀和町史』に
木地師の里、"オン滝の美観"
として"オん滝"の写真と説明文が
紹介されています。
「巨岩が谷を埋め岩間を流れる水と、蒼く湛湛(たんたん)とした淵には、アメノウオが一匹、二匹と水苔を食んでいる。また波紋を描きながら流れる"オン滝"は蒼い淵となり、瀬となり、メン滝に流れている。"メン滝"は蒼崖を落下して深淵を造り神秘感が漂う渓谷である」
『紀和町史』は、30年ほど前に発行された
町史ですが、
2005年、紀和町は熊野市と合併したため、
オン滝の位置を知るには、
"オン滝の美観"と題した写真と説明文が
唯一の手がかりとなります。
そこで、今回、『紀和町史』に掲載の写真と
ネット等の写真を手がかりに、
現地での滝探索を試みることにしました。
そして予想していた滝が『紀和町史』掲載の
"オン滝"の写真と一致することを確認しました。
もちろん、滝の説明文とも一致。
ということで、気になっていた
"亀谷のオン滝"・"亀谷のメン滝"の
所在をこの位置と断定することにしました。
2度目の訪問となった"ほしやたわ滝"、
そして"オン滝" "メス滝"の所在断定と、
あらためて天瀬谷のすばらしさを実感することに!!。
滝から降り注ぐマイナスイオンたっぷりの空間に、
しばし酔い痴れ、夏の暑さも忘れそうになりました。
[天瀬谷のほしやたわ滝への入口]
[ほしやたわの滝に向かう]
[目の前に"ほしやたわ滝"…]
[柱状節理]
[山の神跡]
[亀谷のオン滝]
[オン滝の上部]
[メン滝]
[メン滝の上部]
[柱状節理-ほしやたわ滝入口付近から]
【コースタイム】
駐車地9:25-9:40支流分岐-9:50ほしやたわ滝[昼食]12:15-13:00オン滝14:30-14:40メン滝15:35-15:55支流分岐16:00-16:15駐車地