新荷野手峠から一年先取りの子ノ泊山へ

子の泊山は十二支の"子(ね/ねずみ)"の字を

冠する山として知られています。

全国に"子"の字が付いた山は少なく、

当然ながら、ここ子ノ泊山では、

"子"の年に、いっそうの賑わいを見せます。

来年の令和二年が、まさに"子"年の山であり、

私たちは

一年先取りの"子ノ泊山"登山です。

[子ノ泊山山頂]

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[GPS軌跡]

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ちなみに、蔵光山山塊の最高峰が、

一般的には子ノ泊山と呼ばれています。

蔵光山の蔵光は平家の落ち武者、

赤井蔵光一族が落ち延びたことに由来し、

蔵光山の山中に、寝泊した岩窟があったことが

子ノ泊山の由来ともいわれています。

蔵光山について『紀伊風土記』に、

「入鹿一族山に接して浅里郷浅里村界まで

南北凡(およそ)二里許(ばかり)連なれる

荘中の高山なり…(中略)…

山の名は昔蔵光といふ人ありて山中に

住せしより起こる。

屋敷跡に碑石あり。

側に七十五人塚といふ塚あり。

その臣を葬るといふ」

とも記されています。

 

ということで、蔵光一族の武将を葬ったとされる

塚が点在する尾根コースで

新荷手野峠から子ノ泊山へ。

途中、蔵光一族が寝泊まりしたとされる…

(定かではありませんが…)岩窟らしき大岩も…、

歴史ロマンがぎっしりと…。

七十五人塚は、今回のルートとは違いますが、

以前歩いた浅里辻近く(地図参照)にあります。


ともあれ、この時期の林道歩きは、

さすがに暑さとの格闘、

そして思っていた以上のアップダウンの多さには

閉口しました。

しかし梅雨前ということで、

尾根を歩いているときのさわやかな風が、

心地よく、

疲れた体を労ってくれているようでした。

みなさんお疲れ様!!でした。

今日も事故なく

そして楽しんで歩かせていただきました。

しばらくの間、近くの山は……、

 

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[八丁大滝]

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[枝谷にかかる滝]

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[新荷手野峠]

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[二十四ノ塚]

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[十一ノ塚]

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[碑石]

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[赤井蔵光塚]

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[二ノ塚]

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[寝泊まり岩か?]
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[すぐ上が子ノ泊山山頂]

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[子ノ泊山山頂]

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[一族山方面を望む]

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【コースタイム】
八丁谷林道入口P 9:10-9:20八丁大滝9:35-9:42枝谷の滝-10:50新荷野手峠10:55-11:55赤井蔵光塚-12:50大岩-13:20子ノ泊山13:40-14:50赤井蔵光塚-15:30新荷野手峠-16:50八丁谷林道入口P