桜峠から摩尼峠・奥の院峠から姑射山へ。

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久しぶりに高野山の姑射山へ。

姑射山は、外八葉・内八葉で呼ばれる

高野山の一山です。

今回の目的は桜峠から摩尼峠を経て

高野山女人道へとつながるルート調査です。

思いのほか、展望があり、

その上、以前歩いたときには、

気づいていなかった道標地蔵もあり…。

久しぶりの山歩きに汗を流しました。

2019年版の『高野山熊野古道』地図に

ルートを追記しますが、

ちょっとばかり早く紹介しておきます。


ちなみに、

2018年版(新版)の

山と高原地図高野山熊野古道』では、

各種のパンフレット、ガイドブック等で、

これまで"摩尼峠"としていた地点を"奥の院峠"

そしてトンネルの上部の峠を"摩尼峠"

修正変更しています。

少し違和感を覚えた方もおられたかも

知れませんが…。

ここに至るまでに、

いろいろと紆余曲折があり、簡単に

紹介したいと思います。


ご承知のように昔の地図は、

現在の地図とは違って、

かなりデフォルメされています。

そのため、"摩尼峠""奥の院峠"

位置関係を示す決定的なものが、

(私の中では)見つけることが

出来ませんでした。

どなたかご存じの方がおられたら

教えてください。


しかしながら、『紀伊風土記』の

「摩尼荘」の項に下記のような文言が

記載されています。

ここでは、摩尼山から最も南にあるのが

奥の院峠で、その南三町に桜峠、

二町には摩尼峠(水呑峠)があると、

読み取ることができます。

という訳で、『紀伊風土記』を正として、

摩尼峠の位置を修正するに至りました。

 

-----------『紀伊風土記』(略文)-------------

「南村より高野山へ越ゆる道三筋あり、

摩尼山の南にあるを奥院峠といひ、

又其南三町を櫻峠といふ。

峠の下二町許に尊海櫻といふ

古木の櫻(中略…)。

また其南二町許を摩尼峠又水呑峠といふ」

 

[桜峠から奥の院峠を往復]

f:id:hikojima:20180916214805j:plain[民家脇から古道に入る]

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[道標地蔵二体]

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[右おくのいん]

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[摩尼峠に続く古道]

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[正面に摩尼山が見えてくる]

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[民家脇から山道に入る]

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 [摩尼峠]

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[摩尼峠の道標地蔵]

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[摩尼峠からの展望]

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[奥の院峠手前の役ノ行者像]

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[奥の院峠]

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 [おまけ]

立ち寄り滝の赤滝です。

岩の色が赤いので、赤滝とか…

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