ここ最近の夏の涼しさに誘われて…。
十津川村南部の山「天上山」に登ってきました。
[GPS軌跡]
天上山は天上ヶ嶺、天上ヶ森
とも呼ばれる山で、
トレイルランコースにも一部設定されています。
さて天上山へは、東西南北、
多方向からコースがあるようですが…。
『十津川郷村誌』の重里村の項に、
登路として、次の２コースが紹介されています。
「登路二条アリ、
其田良原ヨリ登ルハ程十五町、険ニシテ近シ、
又地野尾ヨリスルハ二十町、稻々易ニシテ遠シ」
田良原は、西川に懸かる田良原橋からのルートで、
池野尾は、天上山山頂から南東に延びた尾根で、
地野坂とも呼ばれるようです。
と言うわけで、
今回、"十五町"の田良原橋をスタートし、
トレイルランコースとして設定されている、
樫平尾を下山ルートに選定しました。
樫平尾は、天上山から北東方向に延びた尾根で、
樫平から樫平橋に下ります。
田良原ルートは、倒木と一部、
トラバース道に土砂の堆積はあったものの、
道普請が頻繁に行われていたであろう
古道独特の雰囲気に満ちています。
樫平尾は、尾根を忠実に下るというコースで、
実にワイルドなコースです。
といっても、道としては十分、
機能しているようです。
そして、今回、もうひとつ欲張りして、
天上の集落「松柱」の「ぽつんと一軒家」
に立ち寄りました。
以前は、ここまでバスの便もあったようですが、
今は、学生がいなくなって、
バス運行もなくなったようです。
現在、松柱集落は8軒ほどになっている
とのことです。
[GPS軌跡]
[天上山ルート図]
[旧図(5万図-龍神温泉)]
田良原のルートが、この時期(明治時代)、
重要なルートとして描かれています
[田良原の集落]
[田良原集落の水タンク横から天上山へ]
[天上山と松柱の分岐]
[果無山脈を望む]
[果無山脈と松柱の集落]
[道標地蔵]
文字が摩滅していて、判読困難
[果無集落を望む]
[ズーム]
[天上山山頂]
[三浦方面]
[下山道 樫平尾]
【コースタイム】
久保谷(P)9:15－9:15田良原橋－9:20田良原9:40－10:50鞍部11:15－11:25田良原道分岐－11:45道標地蔵12:20－12:55松柱13:20－13:45稜線－14:00天上山登山口－14:07天上山14:10－15:45樫平橋－16:00久保谷(P)
