シャクナゲ満開の馬の鞍峰へ

台高山系の最奥部、吉野川源流の

「馬の鞍峰」に登ってきました。

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[3D-GPS軌跡]

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登山口は南朝哀史ゆかりの三之公です。

ちなみに三之公は山ヒルの多いことでも

有名です。

さて、ここ三之公の「八幡平」は、

後亀山天皇の曾孫に当たる尊義王

神璽を奪い、自天王と忠義王を連れ、

朝廷を立てた行宮跡で、

その後、追手を気にして、

さらに奥の「かくし平」に移住。

尊義王は、川上郷民の助けを借りて、

吉野朝復興を画策、当時の村人は

この3人を「三之公(皇)」

と呼んで敬い、これが地名になったとも

伝えられています。


ほかにも、

谷崎潤一郎の代表作「吉野葛」の

舞台として、

また深田久弥のエッセイ

「奥吉野の隠し平」に、

それぞれ三之公が描かれています。


今回の目的は、

「三之公」「かくし平」ではなく、

馬の鞍峰のアケボノツツジが目的です。

三之公の林道終点に車を駐車。

今朝の三之公は、

思いっきり冷え込んでいます。

その分、山ヒルとの遭遇は避けられ

そうですが…。

明神滝に立ち寄ったのち、山の斜面に

付けられた登山道をへつるように進み、

かくし平へ。

その後、急斜面をいっきに登れば、

支尾根に到着、落葉広葉樹の新緑が

真っ盛り。

今年は、花の開花が異常に早いようで、

アケボノツツジの花は、もうすでに

散っていました。

しかし、シロヤシオシャクナゲの花が

今は盛りとなって出迎えてくれました。

[GPS軌跡]

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[明神滝]

昨日までの降雨だろうか。大水量で流れ落ちている

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[かくし平-三之公行宮跡]

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[これより、いよいよ登り]

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[バイケイソウの森を抜けて、急斜面の登りへ]

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[支尾根の痩せ尾根が続く]

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[木の生命力]

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[シャクナゲ咲く尾根]

シャクナゲ咲く、美しい静かな稜線歩き

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[アケボノツツジは散り始め]

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【コースタイム】
8:40三之公林道終点(駐車地)8:50-9:25明神滝9:35-10:25かくし平10:25-11:00支尾根11:05-12:00馬の鞍峰12:30-12:55支尾根分岐-13:25かくし平-14:00明神滝14:25-14:55三之公林道終点