【捻草越えの古道復活を!!】

高野山へは、「高野七口」と呼ばれる道

以外に、たくさんの道が存在していまし

た。

そして、その中のひとつに捻草越えと

呼ばれる古道があります。

 

捻草越えは、高野町富貴から七霞山・

杖(つえ)ヶ藪を経て高野山に向かう古道で、

江戸時代の地誌『紀伊風土記』には、

「摩尼谷より川合の橋へ出て七霞を過ぎて

富貴へ行を捻草越といふ高野より大峰山

の本道とす」と記されています。

歴とした古くからの古道です。

 

江戸時代には、かなりの往来があり、

七霞山山頂近くに「お杉茶屋」が営業して

いたようです。

 

また大正時代の地図にも、そのルートが

はっきりと示されています。

しかし、20数年前に、捻草越えの古道で

大崩が発生し、倒木等で通行困難になって

しまいました。

 

その後、歩く人がいなくなり、

いつしか、古道は荒れ放題と

なってしまいました。

そこで、「玉川峡を守る会」の有志と、

古道調査を行い、古道の修復を試みてきま

した。

 

そして今回、倒木等の除去を行い、

崩壊箇所の整備が完成し、

通行も可能となりました。

大崩壊のあったところは、展望も良く、

高野の峰々が眺められるところで、

一度、歩きに来てください。

七霞山へのハイキングが楽しめます。

 

 [地形図]f:id:hikojima:20170120110425j:plain

[整備前の状態]

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[倒木の除去作業]

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[川合橋から捻草越え古道入口]

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古道沿いには赤テープなどを取り付ける

など、ルートを分かりやすくしました。

今後は、多くの人に、

この古道を知っていただきたいと

思っています。

 

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