【大塔の宮が越えたという三里ヶ峰】

切目川沿いの印南町上洞から

龍神村に越える古道、

「三里ヶ峰越え」を歩いて

きました。

[GPS-3D軌跡]

f:id:hikojima:20170922104844j:plain


三里ヶ峰越えは、印南町から龍神村

に越える古道(切目畝[※1])で、

大塔の宮も歩いた道と伝えられてい

ます。

そうした古道の現在の状況を

確かめたくて、


今回、印南町上洞から三里ヶ峰、

僧屋敷跡近くまでを往復してきました。

[GPS-軌跡]

f:id:hikojima:20170922104923j:plain

[樹林のすき間から清冷山を望む]

f:id:hikojima:20170922105336j:plain

印南町上洞にある店の主人は、

子供の頃の遠足と言えば、三里ヶ峰

越え途中の「蝙蝠岩[※2]」であったと

懐かしそうに話してくれました。


さて、三里ヶ峰越えに入って、

歩き始めは、脈々と受け継がれてきた

であろう古道の息遣いを感じさせてく

れる道が続きます。

しかし、その思いは、すぐに打ち消さ

れてしまいました。

三里ヶ峰の南山腹に入ってからは、

枯れ枝が道を覆っていたり、

小さな山抜けもあり、古道としての

荒れが進んでいるように感じました。

かつて賑わった道とはいえ、使われ

なくなった道の運命のような、現実

の厳しさをまざまざと見せつけられ

たように気がしました。

それでも、今日も一日、楽しく歩い

てきました。

[上洞休場 ここから三里ヶ峰に入る]

紀伊風土記』に

「山上に祠あり……(中略)……

村名是より起るといふ」とあり、

上洞の名は蝙蝠岩(コウモリ岩)に

由来しています。

f:id:hikojima:20170922105006j:plain

[休場 三里ヶ峰越え]

咲き始めた彼岸花がきれい

f:id:hikojima:20170922105021j:plainf:id:hikojima:20170922104946j:plain

[休場 三里ヶ峰越え入口付近]

f:id:hikojima:20170922105131j:plain[金刀比羅宮]

f:id:hikojima:20170922105039j:plain

[三里ヶ峰越え古道]

ウバメガシの林を進む

f:id:hikojima:20170922105050j:plain

[蝙蝠岩が見えてきました]

f:id:hikojima:20170922114600j:plain

[蝙蝠岩]

大きさを実感してください 。

名前の由来は、大塔の宮または

空体上人が籠られた=こもり岩と、

蝙蝠が住んでいたからという

二つの説があります。

国土地理院の地図には「蝙蝠岩」の位置が、

約1キロメートルほど西側に記載

されています。

正しくは、地図記載位置から

1キロメートルほど東側です。

f:id:hikojima:20170922105156j:plain

[蝙蝠岩から南部湾を望む]

中央の小さな島影が「鹿島」です

f:id:hikojima:20170922105204j:plain

[蝙蝠岩]

中央から見た蝙蝠岩 

f:id:hikojima:20170922105217j:plain[『紀伊国名所図会』に描かれた蝙蝠岩]

見比べてください

f:id:hikojima:20170922124018j:plain

[蝙蝠岩の中ほどに小さな穴が…]

ここで、大塔の宮が籠られたのだろうか?…

蝙蝠が住んでいるのだろうか?…

中に入れそうですが……

f:id:hikojima:20170922113706j:plain

[辻地蔵]

「右かわまた 左かぶらへ」の道標 

f:id:hikojima:20170922105226j:plain

[僧屋敷跡]

f:id:hikojima:20170922114545j:plain

[樹林のすき間から矢筈岳を望む]

f:id:hikojima:20170922105247j:plain

[地蔵尊]

「右みなべ川 左さんぢ」の道標 (?)

この道標石像の位置が不自然です。

近くに分岐らしきところがありません

f:id:hikojima:20170922105300j:plain

※1.2とも『紀伊国名所図会』より
※1【切目畝】
上洞(かぼら)村より南に登る事五十町許(ばかり)にして、切目畝(きりめうね)の山上に至る。夫より峰通(みねどおり)を東にゆきて、山地荘上福井村(かみふくいむら)に至るを、三里がうね越えとも切目畝越えともいふ。龍神道なり。
※2【かうもり巌】
切目うね通の路傍、怪巌壁立し、二石の間に穴あり、わずかに匍匐(ほふく)して入るべし。穴中の廣さは、平均して畳三十枚を敷くべし。往年上洞の僧、この穴にて入定せしとて、其骨今も残れりとふ。

 

【コースタイム】
7:50上洞休場08:00-09:00国土地理院の「蝙蝠岩」9:05- 9:30蝙蝠岩09:45-10:15辻地蔵10:25-10:40等三角点10:45-10:55三里ヶ峰-11:25僧屋敷11:25-12:20展望所(昼食)13:00-13:00引き返し-13:25僧屋敷13:30- 14:15辻地蔵-14:30蝙蝠岩14:35-16:00上洞休場

 

 

【秋の訪れ、屏風岩から住塚山】

展望に恵まれない鬱蒼とした

古道歩きをしていると、

ときおり、開放感のある山歩きも

したくなるものです。

ということで、今回、奈良県の山の

「屏風岩から住塚山・国見山」を縦走

してきました。

f:id:hikojima:20170914100315j:plain

ちなみに屏風岩は桜の名所としても

知られています…

屏風岩は、国の天然記念物に指定さ

れた、高さ200m、幅2kmにもおよぶ、

カーテン状の大岩で、

近くから見上げた景観は圧巻、

素晴らしいのひとことです。


ここ屏風岩へは、何度か来た記憶が

ありましたが、私にとって、

ここから住塚山・国見山へは、全く

未踏峰です。

いきなりの急登から始まりますが、

良く整備された道で、時折吹く、

さわやかな風は、間違いなく

秋の訪れを感じさせてくれました。

そして、山頂では

赤とんぼが飛び回っていました。

[屏風岩公苑から屏風岩を望む]

右手のピークが屏風岩一の峰

f:id:hikojima:20170914100257j:plain

f:id:hikojima:20170914100344j:plain

[住塚山から倶留尊方面を望む]

f:id:hikojima:20170914100742j:plain

[国見山山頂への登り]

f:id:hikojima:20170914102843j:plain

[国見山山頂]f:id:hikojima:20170914100835j:plain

[国見山山頂]

道祖神が迎えてくれる

f:id:hikojima:20170914100827j:plain

 

f:id:hikojima:20170914100856j:plain

[国見山山頂から倶留尊高原を望む]

f:id:hikojima:20170914102933j:plain[若宮峠]

まっすぐ下ると屏風岩公苑。

ここでは左の尾根を登る

f:id:hikojima:20170914100904j:plain

[屏風岩の尾根を歩く]

右下が屏風岩。

樹林のすき間からときおり、展望が開ける

f:id:hikojima:20170914100912j:plain

f:id:hikojima:20170914100924j:plain

[屏風岩の一の峰は、すぐ]

f:id:hikojima:20170914100936j:plain

[屏風岩一の峰]

f:id:hikojima:20170914100944j:plain

[コースタイム]
屏風岩公苑09:26-09:55峠- 10:20住塚山10:25-10:40ゼニヤタワ-11:05国見山11:45-12:06松ノ山-12:25クマタワ峠12:25-12:55クラガリタニ出合-13:55屏風岩一の峰14:00-14:40屏風岩公苑

【秋海棠の花が咲く岩湧寺、榧の大木も】

シュウカイドウ(秋海棠)の花を求めて、

岩湧山に登ってきました。

シュウカイドウの開花状況は、

どんぴしゃりの満開、その分、カメ

ラマンの多さにはびっくりです。

f:id:hikojima:20170911143356j:plain


さて岩湧寺で、思い存分、シュウ

カイドウの花の撮影を楽しんだのち

「きゅうざかの道から岩湧山

いわわきの道から岩湧寺」を周回し

てきました。

f:id:hikojima:20170911143659g:plain

[GPS-3D軌跡]

f:id:hikojima:20170911143850j:plain

[秋海棠の花]

f:id:hikojima:20170911144601j:plain

 

昼前に岩湧山山頂を目指してスタート。

かなりのんびりと岩湧山

ハイキングを楽しみました。

そして、今回のもう一つの目的である

岩湧寺近くの榧の木へ。


岩湧寺の榧の木は、河内長野市の天然

記念物に指定されており、

立ち看板には、樹高20m。幹周5.97m、

樹齢400年となっています

(平成14年時点)。

榧の材木は、碁盤などの材料に使われ

ているようです。

[榧の大木]

f:id:hikojima:20170911144630j:plain

[GPS-軌跡]

f:id:hikojima:20170911143948j:plain

f:id:hikojima:20170911144117j:plain

f:id:hikojima:20170911144217j:plain

f:id:hikojima:20170911144711j:plain

[岩湧寺本堂と多宝塔]

f:id:hikojima:20170911144312j:plain

f:id:hikojima:20170911144410j:plain

[岩湧山から金剛山を望む]

f:id:hikojima:20170911144427j:plain

f:id:hikojima:20170911144440j:plain

f:id:hikojima:20170911144449j:plain

f:id:hikojima:20170911144456j:plain

f:id:hikojima:20170911144502j:plain

f:id:hikojima:20170911144512j:plain

f:id:hikojima:20170911144526j:plain

[展望デッキのさわぐるみの木]

f:id:hikojima:20170911144733j:plain

 

[コースタイム]
第2駐車場(スタート)9:00-9:15岩湧寺11:30-12:25岩湧山東峰12:25-12:45岩湧山山頂13:30-14:42東峰14:42-14:55分岐14:55-15:10展望デッキ15:35-16:15岩湧寺17:00-17:15第2駐車場(ゴール)

【ノビラコ、遊女の滝から高野古道を歩く】

友人3人で、玉川峡の上流、

「遊女の滝から高野古道」を

歩いてきました。

 

県立公園「玉川峡」丹生川の上流に、

高野町の「筒香」という集落があり

ます。

[GPS軌跡]

f:id:hikojima:20170909095554j:plain

筒香には、天照大神の妹にあたる

丹生都比売神が天下ったという

伝承が伝わっています。

今から千三百年近くも前に書かれ

た「播磨風土記」(兵庫県の姫路

地方のようすをしるした本)の中

に、「……(丹生都比売神は)…

紀伊の国管川藤代の峰に鎮まり

奉り…」とあり、

また江戸時代の地誌『紀伊風土記

(※1)には、「伊都郡丹生の川上にある

筒川藤代峰にお立ちになった」とも

記されています。

管川は、現在の「筒香」です。

何とも、意味の深い内容です。


ということで、今回、高野町地元の

方の話をまとめた

高野町の昔ばなし(※2)」の丹生都比売神

が顔を洗ったとされる「遊女の滝」

(または藤代の滝・優女の滝)の懸かる

ノビラコから高野山発見の道、高野

古道を歩いてきました。

[遊女の滝]

f:id:hikojima:20170909095818j:plain

[GPS-3D軌跡]

f:id:hikojima:20170909095527j:plain
ここ「遊女の滝」不動尊では年1回の

「野平子祭り」が、今年も10月28日

に行われようです。

 

※2「高野町の昔ばなし」を要約すると、

次のような内容のことが書かれてい

ます。


【丹生川支流ソンボ谷を3キロメー

トルほど遡ったところに「ノビラコ」

という盆地があります。

ノビラコは、大昔、筒香村のあった

ところで、その少し手前に、不動尊

が祀られ、遊女の滝4メートルが懸か

っています】

 

[上・丹生神社]

f:id:hikojima:20170909095702j:plain

[ホトトギス]

林道脇で見かける

f:id:hikojima:20170909095854j:plain

[ノビラコ谷に懸かる滝]

4メートルほどの滝

f:id:hikojima:20170909095725j:plain

[遊女の滝]

優女の滝・藤代の滝とも。 

丹生都比売神が、この滝の水で顔を洗ったと伝えられている

f:id:hikojima:20170909095751j:plain

[遊女の滝の上部の岩場に祀られている不動明王の祠]

f:id:hikojima:20170909095837j:plain

ノビラコから今井道をに入って

(今井道に入る手前に小さな山抜けを通過)、

高野山発見の道へ。

 

[何だか分かります?]

ナナフジ

f:id:hikojima:20170909095921j:plain

[スナダラリ峠]

高野山発見の道から外れて、右手の山道を下ります

ここから高野谷への道は、良く踏まれているが、

谷との出合付近の道が、少し荒れている。

f:id:hikojima:20170909095907j:plain

[高野谷の高野古道]

f:id:hikojima:20170909095945j:plain

[みそ石(禊石)]

弘法大師が箸でつまんで投げた石

が大きくなって、

ここに落ちたと伝えられています。

 

玉川峡の名所を記した

『玉川四十八石』のひとつ

「大原石(禊石)」です。

f:id:hikojima:20170909095958j:plain

[下・中の丹生神社]

f:id:hikojima:20170909100009j:plain

[コースタイム]
旧筒香小学校09:55-10:55出屋敷辻-11:45遊女の滝12:05-12:10ノビラコ12:40-13:30今井道出合-14:05今井峠14:15-14:25紀和トンネル上部-14:40高塚14:45-14:55スナダラリ峠-15:45高野古道入口14:50-16:35旧筒香小学校

 

 

(※1他)『紀伊風土記』筒香荘より

上筒香東富貴和州坂本村三村の界にて高峰なり、水呑峠また石堂峰また子粒嶽ともいふ。上筒香より川上東へ登り三十町その中間に御神岩といふ、又里老伝えて、天照大神あらわれ給う地なりといふ。また御神岩の上にフクリトリといふ滝あり、高さ十間ばかり、里老伝へて狩場明神の臘し給ふ所なりといふ。按ずるに天照大神は丹生明神の訛傳にして、この山は即『播磨風土記』に所謂、管川藤白峰にして、神功皇后の御時丹生都比売神始めて鎮まりましし地なり、里老古書の事は知らされとも藤白の嶽といいまた、天照大神の現れたまう地、狩場明神の事などいう。みな古き伝えの展伝して訛れるなるへし。播磨風土記の全文及び丹生明神の事詳に天野荘丹生神社の条に弁せり。
今按するに丹生祝文に丹生津比咩大御神の蹕を駐め給う地に藤白峰という名なし。第二の宮居の地を挙げて川上水方の峯に上座国加々志給ひとある。水方峯その他詳ならす。意うに水方は水呑の転写にてこの峯の事ならん

紀伊国名所図会』
藤代の峰
藤白峰和州堺にあり、水呑峠ともいふ。橋本邊より熊野への往還なり。
是即『播磨風土記』に見えたる筒川藤代の峰なり。

 

 

【気になっていた熊野古道を歩いてきました】

以前から気になっていた仲人茶屋跡から

蛇形地蔵間の熊野古道を歩いてきました。

 

本コースは平成23年9月の台風で、

地滑りの兆候があるということで、

通行止めとなっており、迂回路が設置

されています。

今回、草鞋峠から仲人茶屋跡、岩神王子

跡を経て蛇形地蔵尊へ。

蛇形地蔵尊で折り返し、迂回路を使って

岩上峠経由で、スタート点に戻ってきま

した。

 [GPS軌跡]

f:id:hikojima:20170903223013j:plain

 [迂回路の看板]

仲人茶屋跡から蛇形地蔵尊間が通行止め区間
f:id:hikojima:20170903223231j:plain熊野古道が通行止めとなってから、早い

もので6年。

本コースは、通行止めコースのため、

歩かれる方は、自己責任でお願いします。

 [3D_GPS軌跡]

f:id:hikojima:20170903223350j:plain 

hikojima.hatenablog.com

さて、熊野古道が旧国道とすると、迂回

路がパイパス国道といったところだろう

か? 

6年ほどの歳月で、思っていた以上に、

古道の荒れが進んでいるようにも…。

「古道の上には岩がゴロゴロしていたり、

草が茂っていたり」

古道とはいえ、歩く人がいなくなると、

いとも簡単に、藪の中に隠されてしま

うのですね。

しかし皮肉なことに、「古道らしく」と

いうか、何だか複雑な気分です。

しかしながら、別段、問題なく歩くこと

ができました。また

「地滑りの兆候…の岩神峠」という地点

が、分かりませんでした。

 [熊瀬川王子跡]

上り始めて少しで「熊瀬川王子跡」に着きます。

f:id:hikojima:20170903223418j:plain

 [熊瀬川王子跡を過ぎてすぐの一里塚]

f:id:hikojima:20170903223429j:plain

 [草鞋峠]

f:id:hikojima:20170903223438j:plain

 [草鞋峠から下りの石畳道]

つづら折れの石畳道が続きます

f:id:hikojima:20170903223445j:plain

 [岩神王子跡]

f:id:hikojima:20170903223453j:plain

 [岩神峠から蛇形地蔵尊への下り]

この辺りが地滑り兆候?

f:id:hikojima:20170903223507j:plain

 [おぎん地蔵]

f:id:hikojima:20170903223515j:plain

 [蛇形地蔵尊]

f:id:hikojima:20170903223518j:plain

 [迂回路の岩上峠からの下り]

この辺り展望が良い

f:id:hikojima:20170903223522j:plain
[コースタイム]
旧国道311号線(スタート)8:15-8:35草鞋峠8:35-8:50仲人茶屋跡8:55-9:20岩神王子跡9:25-10:05蛇形地蔵尊10:10-10:20林道出合10:45-11:45岩上峠-12:20林道出合12:20-13:05旧国道311号線(ゴール)

 

意見等、何なりとメッセージ、よろしくお願いします↓

 

【三谷坂から天野の里、町石道を下山】

久しぶりの山歩きです。

朝の気温がいっきに下がって

出発時の気温は23度でした。

昨日までの、あの暑さがうそのようです。

赤とんぼが、目の前に飛び回り、

柿の実も、幾分か色づきつつある

ようにも…。

秋は、もうすぐです。


三谷坂は、昨年世界文化遺産に追加登録

されたコースで、道標等も完備しており、

危険個所は、全くありません。

今回下山ルートとして使用した教良寺へ

の道も、問題なく歩けました。

こちらも参考にしてください

[GPS軌跡]

f:id:hikojima:20170901204848j:plain

さて、下山ルートの六本杉峠には、

かなり古い「板碑」が立っているのを

ご存じですか。

よく町石と間違う方も多いようですが…。

六本杉峠から二つ鳥居に向かって、

すぐ右に立つ石碑が、「板碑」です。

風化が激しく、碑文を読み取ることが

困難となっていますが、向かって左側面

に「天野路 法眼泰勝」とあり、

右側面には建立年の「建治二年」、

そして正面には「奉為前大僧正聖基」の

文字が刻まれています。

これは、聖基という大僧正のために、

泰勝という法眼が作らせた道標を兼ねた

「板碑」と言われています。

大僧正聖基という名前は、慈尊院から

丹生官省符神社に登る石段脇の180町石

にも刻まれています。


近くを歩く機会があれば、一度、

じっくり「板碑」を眺めて見てください。

[六本杉峠の板碑]

f:id:hikojima:20170901205511j:plain

[板碑の左側面の碑文]

f:id:hikojima:20170901205526j:plain

[GPS-3D軌跡] 

f:id:hikojima:20170901204949j:plain

[丹生酒殿神社]

秋にはイチョウがきれいに紅葉、

ライトアップされます。

f:id:hikojima:20170901210430j:plain

[鎌八幡宮]

f:id:hikojima:20170901210440j:plain

[鎌八幡宮-紀伊国名所図会より] 

f:id:hikojima:20170901210505j:plain

[笠石] f:id:hikojima:20170901210536j:plain

[笠石]

よく見ると……

f:id:hikojima:20170901210559j:plain

[経文岩]

f:id:hikojima:20170901210616j:plain

[涙石と排水]

f:id:hikojima:20170901210624j:plain

[頬切地蔵]

頬に傷があります

f:id:hikojima:20170901210636j:plain

[まっとう岩]

f:id:hikojima:20170901210645j:plain

[丹生都比売神社の外鳥居と輪橋]

f:id:hikojima:20170901210758j:plain

[輪橋]

f:id:hikojima:20170901210806j:plain

[丹生都比売神社の境内図]

f:id:hikojima:20170901211025j:plain

[院の墓]

f:id:hikojima:20170901210816j:plain

[二つ鳥居]

f:id:hikojima:20170901210824j:plain

[120町石]

f:id:hikojima:20170901210831j:plain

[展望台から天野の里を望む]

f:id:hikojima:20170901210838j:plain

f:id:hikojima:20170901210849j:plain

[右、じそんいんみち 左、ざいしゃうみち]

f:id:hikojima:20170901210908j:plain

[教良寺の集落と紀ノ川を望む] 

f:id:hikojima:20170901210948j:plain

[狩場明神矢根研石]

f:id:hikojima:20170901210928j:plain

[コースタイム]
かつらぎ公園7:30-7:50丹生酒殿神社8:00-8:45笠石8:50-9:20頬切地蔵9:50-10:05笠松峠10:05-10:30丹生都比売神社10:45-10:55院の墓-11:15二つ鳥居11:40-12:23六本杉12:30-12:50教良寺分岐13:00-13:25八幡神社13:30-13:45狩場明神矢根研石13:46-14:20かつらぎ公園

 

【八葉蓮華の高野山を半周】

高野山を評して

「内八葉、外八葉の峰々に

囲まれた山上の聖地…」

という言葉をよく使います。

が…、

その内八葉、外八葉について、

未だ、定説がありません。

山名そのものについても諸説があり、

出典によって見解が分かれています。


そこで、今回、和歌山県教育委員会

発行の「高野山結界道、不動坂、

黒河道、三谷坂及び関連文化財

学術調査報告書」に掲載されている

内八葉、外八葉を探しながら、

現地を歩いて見ることにしました。

[赤線が歩いたGPS軌跡です]

f:id:hikojima:20170819100541j:plain

もちろん、高野山は、涼しいだろう

と言うのが今回の山行きの大きな

決め手ですが…。

金剛峯寺前駐車場でのスタート

時点での気温は24度、

下界に比べて、6度以上は低いか

と思われます。してやったりです。

hikojima.hatenablog.com

[緑線が歩いたGPS軌跡です]

f:id:hikojima:20170819100354j:plain
ちなみに、標記「報告書」では

外八葉、並びに内八葉は、以下の

通りです。

今回は、金剛峯寺前駐車場を

スタートし、黒河口女人堂跡から

鉢伏山・弁天岳・今来峰・薬師院山

・中門前山・宝珠山を経て、

中の橋駐車場までの高野山女人道を

半周してきました。

 

【外八葉】

楊柳山・摩尼山・姑射山・宝珠山

今来峰・弁天岳・鉢伏山・転軸山。

 

【内八葉】

伝法院山・勝蓮花院山・真言堂後山

・正智院山・御社山・薬師院山・

中門前山・持明院山。

 

[ここが高野山女人道の入口です]

f:id:hikojima:20170819100710j:plain

[途中にある神社]

神社名が分かりません!!

知っている方がいれば、教えてください!!

f:id:hikojima:20170819100852j:plain

[鉢伏山:908m峰]

別段、山頂を示すものはありません

f:id:hikojima:20170819100943j:plain

f:id:hikojima:20170819101032j:plain

[不動坂女人堂]

f:id:hikojima:20170819101204j:plain

[弁天岳:984.2m]

嶽弁天を祀る山頂

f:id:hikojima:20170819101429j:plain

f:id:hikojima:20170819101458j:plain

f:id:hikojima:20170819103056j:plain

[弁天岳参道入口に立つ7町石]

f:id:hikojima:20170819103112j:plain

[お助け地蔵参道]

有田龍神道が出合うところで、

熊野辻と呼ばれている

f:id:hikojima:20170819101536j:plain

[今来峰]

ダダっ広い平地になっています!!

f:id:hikojima:20170819101256j:plain

f:id:hikojima:20170819101310j:plain

[愛宕社]

f:id:hikojima:20170819102944j:plain

[薬師院山]

杉林です。

きれいに手入れされています。

f:id:hikojima:20170819101628j:plain

[中門前山近く]

社がありますが、神社名が分かりません

分かる方がおりましたら、教えてください。

f:id:hikojima:20170819102730j:plain

 

f:id:hikojima:20170819101649j:plain

[上水峠に登る途中の道標石]

左くまの道と記されています。

f:id:hikojima:20170819101822j:plain

[上水峠付近]

f:id:hikojima:20170819101855j:plain

[上水峠の道標石像]

f:id:hikojima:20170819101909j:plain

[宝珠山]

f:id:hikojima:20170819101932j:plain

f:id:hikojima:20170819102059j:plain

[円通寺参道]

f:id:hikojima:20170819101948j:plain

[不動明王の像]

f:id:hikojima:20170819102000j:plain

[弥勒峠]

f:id:hikojima:20170819102009j:plain

 [コースタイム]
金剛峯寺駐車場07:25-07:32黒河口女人堂跡-07:47鉢伏山-07:55女人堂08:05-8:30弁天岳8:40-09:00高野山大門09:05-09:15今来峰-09:25お助け地蔵-09:42薬師院山-09:57中門前山-10:25上水峠10:30-10:40宝珠山-10:47ろくろ峠11:10-11:35円通寺-11:55弥勒峠-11:20千手院橋駐車場